材料と性能からの特長

フローリングを構成する材料の特長と性能※

新時代のフローリングの特長を、構成図をもとに表面仕上げ面から順に説明致します。
         


☆高硬度0.5㎜トップレイヤー
 
 一般のラミネートフローリングで用いられているのは、0.2㎜~0.3㎜という厚みの
 ラミネートシートです。 この厚みはEU規格では、一般家庭でのスリッパ使用時での
 耐久性を維持できるレベル程度です。
 トップレイヤーは、約2倍の0.5㎜を採用しています。
 これにより屋外での車やキャスター付台車の使用も可能になりました。
 一般家庭での使用から共用部廊下・エントランス・ホール・エレベータ・事務所
 等を始めとし、オフィスビルのフロア・エントランス部にもご利用が可能です。
 フィルムは紫外線をカットする働きがあります。
 フィルムの上面には製作工程でチタンを含んだUV塗装をしておりますから、
 この塗装に含まれる紫外線防止性能や防カビ(抗菌)性能と相まって力強い性能を発揮致し
 ます。
 0.5㎜厚のトップレイヤーのフローリングは、日本では初めての量産品となります。
 トップレイヤーとフィルムの接着には、ボンド類は使用しておりません。
 東温高圧なプレスだけで強固な接着を行っております。

☆印刷用高発色フィルム

 印刷フィルムの中でも高級なフィルムを採用しています。
 このフィルムに施すデザインは、スイスのデザイナーを起用し繊細で大胆な柄を用意致して
 おります。
 また、フィルムに印刷する際にはデジタル機器を多用し、環境に優しい印刷を行うようにして
 おります。
 色のきらめきを限界まで表現するように、フィルムに極く薄い特殊膜を掛けております。 
 フィルムと強度補強PVCの接着には、ボンド類は使用しません。
 東温高圧なプレスだけで強固な接着を行っております。

☆強度補強PVC
 
 印刷用フィルム自体の強度を増すことは限界があります。
 そこでフィルムの下にPVCを高温高圧で圧着させ強度を増すように致しました。
 このPVCにより、テーブルから落下したフォーク等では凹み傷が付きにくくなります。
 またハイヒールや椅子や台車のプラ製車輪による凹み傷も大幅に減少できます。
 硬度補強PVCと基材(高密度ポリエチレン)との接着には、人体に無害なボンドで強接着力
 タイプを使用しております。
 一般的なラミネートフローリングに求められる平面引っ張り試験での数値は0.4MPa
 ですが、コスモ フォレスタ フローリングは1.7~2.1MPaという5倍以上の高い接着力を
 持っております。
              
☆基材(発泡PVC)
 
 一般的なラミネートフローリングではMDFやHDFで作った基材や、合板を基材に用いること
 がほとんどです。
 当社のフローリングの基材は発泡PVCが材料です。
 水分(スラブからの湿気や空気中の湿気、漏水事故による水)を一切吸収しないので、
 形状の安定性はとても高く湿度の高い梅雨時に伸びてフローリングボード同士が競り
 あって起きる“突上げ”や湿度の低い冬時季に起きる隙間、誤まってこぼした水分に
 よって表面に達する凸凹等は発生しません。
 樹脂製フローリングの特性として、高温(直接基材に接触する温度が68℃以上)の環境
 下では伸長致します。また、以下の温度になりますと再び収縮致します。
 普段の生活では床暖暖房システムの熱源上でも65℃以上の高温が直接基材に影響を与え
 続けることは多くはないことですので、高温による形状変形の心配はありません。
 80℃で6時間継続して形状変化を調べる試験でも、基準の0.28%以下を示す0.18%に
 とどまっております。
 基材(発泡PVC)と衝撃吸収型滑り止め(裏貼り)の接着には、人体に無害なボンドで強接着力
 タイプを使用しております。

☆衝撃吸収型滑り止め
 捨て貼り合板や整地されたスラブに直接施工される部分には、EVA製(シリーズによりIXPE製)
 の衝撃吸収型滑り止めを裏貼りしています。
 この裏貼りはフローリングが滑り動くのを強力に防止するだけではなく、フローリングの上から
 の強い衝撃を緩和する働きもあります。
 フローリングの表面は高硬度タイプではありますが、このクッションの作用でご高齢者の転倒時
 の怪我の軽減や、日常の歩行での膝への衝撃負担の軽減にも貢献しています。
 体育施設や介護施設、幼稚園から大学までの教育機関でも同じように効果が期待できますが、
 オフィスやホール、共用廊下などでのハイヒール歩行での衝撃も緩和できます。
 防カビ(抗菌)性能を有することで、健康で安全を推進するフローリングといえます。



2.フローリングの性能の特長

フローリングの特長を、性能に基づき説明致致します。

1.耐湿性能:
 フローリングは殆ど樹脂製ですので、水分変化による変形はありません。
 完全防水性能を有しますので、水回りやビルのエントランス等でもご利用可能です。
 
2.衝撃吸収性:
 フローリングは人間やペット動物の膝への衝撃負荷緩衝を目的の一つに、“1.5㎜厚裏貼り"を
 採用しています。
 フローリングは、転倒時の怪我の軽傷化の効果が期待できます。(個人によりまた事故の状況に
 より、効果は異なります)

3.有害物質の含有:
 ホルムアルデヒドアルデヒドは0.01m/L以下と低く、生の樹木が含むホルムアルデヒド以下
 です。製品にはフォルムアルデヒドは使用しておりません。
 フローリングはホルムアルデヒド告示対象外の商品となっています。     
 4VOCも規定値を大幅に下回り、健康・安心であると言えます。

4.施工性の早さとコスト:
 クリックタイプのサネ形状は、密着性が良く隙間はできません。
 加工精度も高いので、施工後は長辺が真っ直ぐきれいに揃います。
 短辺のサネは押し込むだけで取れない優れものです。この機能により、壁際まで僅か数ミリ
 のスペースでの施工が可能となりました。
 スタイルのよい薄巾木が使用できるので、全体的なデザイン性がとても高く評価されています。
               
5.表面仕上げの硬度:
  0.5㎜という特殊な厚さのトップレイヤーを採用することで、強靭な表面硬度と凹みに対する
 強さを持ちました。
 共用廊下、体育館、ビル・マンションのエントランスやロビーの使用でも十分な対応性能を
 有します。
 介護施設では、プラ性の車いすの補助車輪も使用できるうえ、衝撃緩衝性能もあって、条件
 なしで100㎏移動可能な台車も使用出来ます。

6.表面仕上げの表現:
 木目と凹みが一致した“うずくり調“を表現しています。
 本物の木と見間違えるばかりですが、高級感を出す為に“4面糸面加工”をし、無垢フローリン
 グの雰囲気を醸し出しています。
 面取りは、ストッキングやモップ掛け時の引っかかりと突き上げ防止に役に立っています。

7.耐カビ(抗菌)性能
 フローリング全体が抗菌性能を有するので、表面も裏面もカビ等の不衛生な発生を抑える
 ことができます。
 フローリングの裏面で結露が発生したり壁の湿度が回っても、抗菌性によって、健康で安心な
 生活ができます。キッチンや洗面所では、威力を発揮します。

8.タバコの裸火による焼けコゲや着火:
 タバコの裸火が落ちても焼けコゲはつきにくい。裸火による着火もありません。

9.お手入れ:
 ワックスフリーの商品なので、 ワックス掛けは不要です。
 ペンキやインク、ボンドさえ簡単に拭くことできれいになります。
 ボンド等が長時間放置された場合でも、シンナー等で回復可能です。
              
10.滑り難さ:
 CSR 0.65程度ですので、普段の生活の場面では適度な滑り具合を示す数値となります。
 また、CSR 0.70という”特に滑りにくい商品”もご用意できます。 
 この特別仕様の商品は、体育館施設や高齢者施設向けのタイプとなります。

11.デザイン性:
 フローリングボードに4面糸面加工を行い、本物の無垢らしい雰囲気をかもし出しています。
 木目と凹みをシンクロさせた“うずくり調”とし、筋状の凹凸で木質を表現しているだけの
 フローリングとは一線を画しております。
 見た目だけではなく、肌で触れた感触はまさに無垢の感触を彷彿させます。
 フローリングと同色のモールドパーツ(T字見切り材、L型見切り材等)をご用意し、デザインの
 統一感を高め最高級のデザイン性追求したフローリングといえます。